だから皆んなこのゲームに
一昨日の夜、俺が死んだ。
昨日の夜、いちばん最初の娘の若菜が死んだ。
今日の夜には長男と孫娘が死ぬだろう。
ゲームの話だ。
だが死んだのは事実だ。
PS3で大昔のゲーム《俺の屍を越えてゆけ≫を落として夢中。
このゲームはRPGなんだが、キャラクターが死ぬ。
まぁたいていでもRPGでも死ぬがその死の意味が違う、根本的に。
普通のRPGでは死を避けるべきで、避けられる、ちゅうか避けなきゃクリアできない。
このゲームは寿命でキャラクターが死ぬ。
しかも呪いが掛っていて大体一年半から二年が寿命、ものすごいスピードで成長して死ぬ。
その呪いを解くのがこのゲームの目的。
解く方法はただ一つ、呪いを掛けた鬼を殺すこと。
鬼の手下達を倒して倒して、寿命が来て、辿り着けず死ぬ。
だから死ぬ前に、子供を残す『俺の屍を越えてゆけ』と。
前プレイした時には第40代目くらいのキャラクターたちがクリアした。
40代というと大体80年弱くらい、結構な数のキャラクターが出てきては死ぬ。
その中にはスゲー強くて大活躍するキャラクターとかいろいろ出てくるが、必ず死ぬ。
どれだけ気に入ってようが死ぬ。
そんなゲーム面白いのかと思うかもしれないが、面白い。
その子供に愛情が湧く、あぁあいつの娘か、と。
やがてそれが孫やひ孫になり、パッとしない奴の子供が大活躍したらり、親が苦戦した相手を子供が倒したりと、歴史を重ねていく。
と、その情がキャラクター個人から家族、一族に対するものに移る。
するとパッとしない奴でも愛情が湧いてくる。
普通のRPGだとそんな奴はベンチだ二軍だと、不名誉な渾名を与えられ、記憶すらされない、何の役割を与えられる。
だがこのゲームだとそんな奴も役割がある、受け継ぎ、受け継がせること。
生命の根幹とも言えるものを0と1の塊が表現してる。
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