2006年11月 1日 (水)

まっそれがわかりゃ苦労しねぇわな。

馳星周のブルーローズを読んだ。

馳星周の作品は好きだ、好きで好きでたまらない、読めば止まらない、止まる事など忘れる。

読む前に知ってたキーワード、失踪した女、公安、秘密SMクラブ、警察内部の権力争い。

公安!!警察内部の権力争い!!新宿鮫も好きな俺にとっては大好物、それを馳星周が料理!!わーいイタダキマース!!

読んだ。

無い。

いつもの興奮が無い、脳味噌がマグマみてぇに沸騰して俺の頭蓋骨を吹っ飛ばす、そんな興奮が無い。

かって無かった事だ、面白いには面白いんだが、興奮しない。

何故だろう?

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2006年8月31日 (木)

昔の軍人さんは本当に偉いと思う。

散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道を読んだ。



散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道


Book

散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道


著者:梯 久美子

販売元:新潮社

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内容は簡単に言うと、栗林忠道の家族へあてた手紙を中心に、硫黄島の戦いを追ってゆく。

初めて硫黄島に関する本を読んだ。

硫黄島って存在は知っていたし、そこで酷く激しい戦いがあったのも知っていたが、それがどれほど酷く激しい戦いで、どんな存在なのかは全く知らなかった。

取りあえず数字を見てみよう1945年2月16日から3月26日の36日間で、日本側戦死21,800、捕虜200 アメリカ側戦死7,000、戦傷19,000。

約22平方キロメートルの小さな島で、これだけの人間が一ヶ月弱で戦死している。

この小さな島は、日本よりアメリカの方が有名らしい。

特にアメリカ海兵隊にとっては聖地の様な場所らしい、現在でも訓練に訪れた海兵隊員が戦勝記念碑に自分のドックタグを記念に残して帰っていくらしい。

また、ブッシュ大統領がイラク戦争の終結宣言の演説でも「ノルマンディの大胆さと硫黄島での勇気が示された」と演説で引用するほど、一般人にとっても、苦難を乗り越えた勝利というイメージが強いと本書でも紹介されてる。

(俺の好きな作家にスティーヴン・ハンターってのがいるんだが、彼の代表作のシリーズ ボブ・リー・スワガー&アール・スワガー サーガの主人公も硫黄島の戦いを経験してる筋金入りのタフで素早い海兵隊員って設定だった。)

アメリカ海兵隊の聖地になるほど、酷く激しい戦いが行なわれた場所って事だ。

それを迎え撃った守備隊は、補給すらまともに受けられず、圧倒的な戦力差、加えて自分達に勝利が無いことが解ってた、海兵隊以上の地獄だっただろう。

この本を読んで驚いたのが守備隊の士気の高さだ(士気が高いってのはやる気があるって事)。

軍隊で士気ってヤツは特に重要だ、普通の会社だってそうだろ?やる気が無きゃはじまらない。

当初五日で制圧されると予想された戦いが36日間にも及んだのは、この士気の高さってのも大きく左右してると思う。

しかし、よくあの絶望的な状況で士気を維持できたもんだと思う。

守備隊は36日間だけ戦ってたわけじゃない、八ヶ月前から硫黄島に入り米軍を迎え撃つ地下陣地を構築してる。

穴掘りってヤツは、やったこと有る人なら解ると思うが凄まじい重労働だ、しかもその工事は、固い地盤を湧き出るガスと最高で50度にもなる地熱と戦いながらだ。

硫黄島には川が一本も無く、湧き水も飲めない、有るのは汚染された雨水だけ。

そんな状態で工事を八ヶ月した後、死ぬまでゲリラ戦を行なう。

普通なら士気も糞もネェと思う、が硫黄島ではそれが最後まで徹底してすべての兵に維持された。

それは指揮官であった栗林忠道の力量だ。

よほど指揮官に魅力が無いと、不可能だと思う。

栗林忠道は師団長だ、師団長クラスの人間ともなれば一般の兵士は、名前どころか顔も知らない、ほとんどかかわりなんか無いからだ、直接命令されるわけじゃないから、別に顔を知らなくても不都合なんか無い(まぁ最近はこんな感じだ、多分昔もこんな感じだと思う)、しかし栗林忠道は相当現場視察を行なったらしく、ほとんどの兵士は栗林忠道を見た経験があったらしい、現場視察なんてモンは大体現場から言わせて貰えば煙たがられるだけがオチなんだが、栗林忠道の場合はそれが士気の高揚に繋がっていったと言うのは、相当部下から愛された指揮官だったんだろう、この状況からいったら栗林忠道は部下から憎悪の対象にされてもおかしくは無いにだ。

それは指揮官の栗林忠道も解っていただろう、そんな状況でも自分を慕ってくれる部下に栗林は死ねと言わねばならない。

彼の家族へ当てた手紙や部下達の証言を読むと、彼が優しい人間だったのがよく分かる。

そんな人間が部下に死ねと命令しなくちゃならない、戦線の後方で命令するならまだ楽だろう、それはただの数字だ、だが彼は積極的に前線に赴き、部下と同じものを食べ、部下と苦労を共にしてる、そんな部下達に死ぬまで戦えと命令する。

それは、並みの人間じゃ出来ない事だと思う、これこそ断腸の思いってヤツだ。

この本の題名になってるのは、彼が最後の攻撃前に司令部に送った訣別電報の最後に送られた辞世の句の一つの一部分だ。

悲しき、という表現は当時ではタブーに近いものだったらしい、辞世の句だけではなく彼の書いた訣別電報は当時のタブーとされていた表現だらけで、司令部は内容を変えて発表した。

そんな指揮官だからこそ、部下に愛されたんだろう。

栗林忠道は最後に、最前線で戦死して、他の多くの部下と同じく遺骨を回収できなかった。

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2006年4月10日 (月)

そんな事を想像してたら、本当にむず痒くなって来やがった、はまり過ぎか。

大分前に、前のバイト先の、Nさんから暇だからって事で、大分本を貸してもらった。

その中に宮部みゆきの作品が何点か。

俺はあんまし宮部みゆきが好きじゃなかった。

まぁ暇つぶしだし、面白くなきゃ読まなきゃいい。

いや面白くないって事は無い、面白い、だがあんまり好きじゃない。

何故かといえば、今まで、読んだことあるのはレベル7とスナーク狩り、(大分前なんで細かい内容は覚えてないが)、レベル7はそのなんちゅーか、巨大な陰謀を予感させといて、オチにそいうのが無かった、割りとこじんまりとしたオチ、だったのに面白かったが落胆したのを覚えてる。

それが原因で、あぁ、俺と宮部みゆきは合わないんだな、チュー事で、最近まで宮部みゆきの本を手に取る事は、無かった。

昨日だ、あんまりにも暇なんで、長い長い殺人、ってのを何気なく読み始めた。

この作品の語り手はある殺人事件にかかわる人々の財布達だ。

財布が持ち主の話をする、刑事の財布、目撃者の財布、死体の財布、犯人の財布、探偵の財布チュー具合に。

面白い。

事件自体が突飛じゃないからだ、保険金殺人、だから俺もレベル7みたいな期待を持たずに読める。

それさえクリアすれば、俺は宮部とうまくやっていけるらしい。

財布ってのが面白い、なるほど、財布なら誰だってもってるし、個性もある。

財布は、持ち主の個性にあった財布で、喋り方も違う、それもおもしろい。

読みながらふと馬鹿事が頭に、よぎる。

俺の財布は俺のことを何と言っているのか?

正式にいうと、財布じゃないんだが、サフィーパスポートいれ、というらしんだが、実際金もはいるし、俺としてはパスポートが入る財布と思ってる。

さぁこいつが俺のことをどう思ってるのか、色々考えてみたが、こいつは俺が台湾に着てから、俺のそばをひと時も離れる事が無かったわけだから、色々知ってるわけだ。


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