そうかもね。
仕事中、同僚の女性が仕事をミスって一言。
『こんなんじゃ四十八九、降格出来ないよ』
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新しい仕事。
内容は、車に飛び乗るやいなや、日本を縦横無尽に仲間達と駆け巡る、その先に待ち受ける冒険冒険大冒険!裏切り陰謀襲い来る危険な罠、正にセクシーアドベンチャー!
ロマン溢れる仕事。
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で、ADやめて最近何してるかというと、ニート出来るほど金が無いんで、働いてます。
サラリーマン。
風俗雑誌の営業マン。
風俗店回って広告貰います、適当なこと言って。
今日も適当なこと言いました。
まぁ面接で騙された様なもんなんで、近いうち辞めます。
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書いてる順番が前後するが、なんでAD辞めたかそろそろ書いておこうと思う。
結論から言えば、蒼○そらが月末に生理だったから。
順番道理に話すとこうだ。
朝、出社して会社の予定表を見ると、蒼○そらの撮影が月末から翌月の頭に移ってる。
前半のど真ん中、そのすぐ後にエセ素人モノの撮影。
蒼○そらは超が10個はいる大物、撮影予定は三日間、普通は生理でも関係ねぇが、蒼○そらなら予定がずれる、社長が監督するってことで、社の総力をもって挑む、撮影の前後と撮影中はまず家には帰れねぇ、その後のエセ素人モノの撮影と準備を考えれば、帰れるのは十日間のうち一日位か。
まぁ普通なら家に帰れないくらい、まぁどうってこと無い、そう普通じゃないんだ。
ちょうど月の初めに女が日本に来る、勿論俺に会いに、わざわざ高い飛行機代払って十日間も滞在して俺と会えるのは24時間にも満たない。
予定を見れば見るほど、撮影が一ヶ月近くも前なのにすでにピリピリしちゃってる社長を見れば見るほど、希望なんてもんは一欠けらも無いことが分かる。
ようはこ~言う話よ、至極簡単さ、女か?仕事か?選べチュー話。
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ナンパの話の続き。
監督の心強い気休めを胸に(少なくとも俺には心強かった、気休めだとは分かっていたが)、静岡駅周辺に散って行く俺たち。
俺はナンパモノによく出るという男優のOさんとナンパを開始。
Oさんは俺がナンパの経験が少ないと知って、色々教えてくれた。
どんな女に声を掛けたらいいかとか、断られても断られても気にせずコンスタントに声を掛けるとか、色々と。
多少の自信が湧き、声をかけまくる。
昨日と同様断られるが、昨日よりは遥かに良い、話を聞いてくれる、あからさまに怪しいもの扱いされない。
水戸とはエライ違い、静岡の人は世界で一番良い人です、水戸の人は、、、まぁいいや。
一人の女の子に声を掛ける、今インタビュー撮りしてるんですけど協力してもらえませんか?
いいですよ。
耳を疑うような言葉、近くの駐車場にロケ車が停めてあるので、そこまで来てもらえますか?
いいですよ。
いいですよ。
この普段ならアホ程聞いてるこの言葉を得るのに俺はどれだけの苦しみを味わったか。
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水戸での敗戦、ナンパ師7人いて、フェラの一つも撮れてねぇ、もちろんこんなAV発売できるわけがねぇ、抜けねぇどころの騒ぎじゃねぇ。
当然、追撮決定で、急遽新たに男優を集めて、希望を求めて、静岡へ。
急遽ということで集められた男優は二人、一人はよくナンパモンに出てるらしいが、もう一人はまったく初めて。
大幅な戦力ダウンで挑む背水の陣、俺は、なんとしてでも女を上げなきゃならないその思いで敗戦のショックから無理やりなんとか立ち直っていた。
静岡に到着、無線をつけて飛び出す俺達、無線に届く監督の声『静岡は熱い、必ずイケる』
その声はすごく楽観的に聞こえたが、実際一番追い詰められてるのは監督だ。
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ナンパロケ当日、ワゴン車二台で茨城県水戸へ。
ワゴン車の中身は、監督、AD三人、カメラマン、ナンパ得意な男優三人。
水戸に到着してコインパーキングに車を停めて、トランシーバーやらなんやら機材の用意を完了したら、ナンパ。
実のところ生まれて初めてナンパする。
周りを見渡すと、そりゃ女だらけだが、今回はウブっぽいお姉さん系を狙えチューことなんでそれに該当するのを探す。
ウブな女がAVに出るのかチュー話もあるが、そんな女を探し出すのが俺の仕事。
とりあえず一人に声を掛ける、当然断られる、が、声は掛けられた、さぁ次だ。
それから12時間、誰も引っかからない、声を掛けては怪しがられ怯えられ、未だに俺だけが女を一人も上げられてない、焦りとなんやらかんやらでおかしくなる一歩手前。
だが、俺より遥かに焦ってる男がいた筈。
監督だ。
この時点で、俺以外のナンパ隊は女を次々と八人ばかり上げていたが、カラミが撮れてない。
午後十時、人影もまばらになって来た頃、無線で集合が伝えられる。
監督が皆を労いながら、後三十分粘ばろう、と最後の激励、ここで女の子に払うギャラも跳ね上がる、フェラ五万のカラミ10万(普通はカラミ四万)。
俺たちは小雨がぱらつく駅へ血走った目で散らばっていく。
三十分後、都合よく見つかるわけも無く撤収。
深夜会社に帰って来る頃には、心身ともにヘトヘト、終電も無い。
久しぶりにこんなに疲れた、疲労感と敗北感、心地よさ0の疲労感、地獄に落ちやがれ俺。
電話が鳴る、女だ、仕事がさっき終わって家に帰れない事と少し話して電話を切った。
携帯電話の液晶に3分47秒、一時間くらい話してたような気がする。
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女教師ものの撮影が終わり次の日(撮影が全部終り会社に帰ってきたのが三時、そのままおきたら仕事だったが)、監督のNさんが言った『ナンパしたことあるか?次の撮影はガチナンパだ』
あれって仕込じゃないんですか?俺がまたかつがれてんじゃないかと、半信半疑でNさんに聞くと、『9割りは仕込み、大手のメーカーじゃガチを禁止してるところもあるが、ウチはガチで撮る』
ガチナンパ、普通のAVと違ってその撮影には様々なリスクが付きまとう、例えば、警察、地回りのヤクザ、キャッチ。
警察は違法じゃないので問題ないんだが(条例違反って話もあるが、違反の県じゃ撮影しない)職質でもされたら撮影は中断せざるを得ない、ヤクザとキャッチは当然彼らのシマを荒らすような行為なので、普通にやばい。
そして当然ながら、ガチなので女がナンパに引っかからない可能性もある、そしたらその日のロケは無駄、かかった金も時間も全部無駄。
『どんなに頑張って何百人に声掛けても、結果女を上げて来られなきゃ意味が無い』
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入社二日目、仕事は女教師がボコボコにレイプされるAVを撮る、素晴らしいじゃないか。
朝六時半出社、俺以外の会社のスタッフは泊まりこんでいるので、集合済み、あとは外注のスタッフを待って出発、俺はその前に全員分の朝飯を買いに行く、サンドイッチとかおにぎりとか、で、こういう軽い食い物をツナギ飯と専門用語でいうらしい。
ツナギ飯のサンドイッチを少々緊張しながら喰っているとスタジオに到着。
ハウススタジオって呼ばれるタイプのスタジオで、ここは個人が経営してて中に簡単なセットやらシャワー室やメイクルームがある、こんな小規模なスタジオが都内にいっぱいあってそこを目的にあわせて借りて撮影してる、このスタジオは中に教室のセットファミレスのセットオフィスのセットなんかがある。
スタジオに入り名前もわからないような機材を車から降ろし、出演者たちの楽屋のセッティングをする。
30分ほどすると女優到着。
前日にチーフADのKさんと監督のNさんから、散々注意されてる。
この撮影現場のヒエラルキーの頂点に君臨するのが女優。
特に大手のメーカーで活躍してきたような女優、所謂単体女優は特に甘やかされて育っているので、特に注意しなけりゃならない。
粗相があれば首が飛ぶ。
今日の女優Tは、今まで大手メーカーで単体としてやって来たが、そろそろあれなんで、インディーズ系のAVに出演する運びとなったワケ、この時点で元単体ってことになるらしい。
ちゅってもこの現場で彼女がヒエラルキーのトップにいることには変わりなく、俺は深々と頭を下げて、生まれて初めて見るAV女優を頭を垂れながら上目遣いに観察。
目が一瞬あった、昨日の資料で見た写真が別人のように感じられるくらい、綺麗で、戸惑った。
あんな綺麗な人に、俺は直接やるわけはないにしろ、あんな事をやる手伝いをするわけか、そう思った。
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仕事初日。
自己紹介も早々に明日のロケの準備。
右も左もわからずただただ自転車で新宿を縦横無尽に買い物する。
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