こないだamazonをウロついてたら、何年か前に観たヤクザのVシネのビデオがDVD化されてた。
しかも中古で800円くらい、安い、仕事中だが、思わず買った。
そして、また今仕事中であり甚だ遺憾ではるのだが、この件について書く。
『実録・沖縄やくざ戦争 〔抗争勃発編〕いくさ世30年』タイトルが既にストーリー総てを語り尽くしてる感があるちゅうか、ナンチュウカ、語り尽くしてる。
沖縄ヤクザ誕生から、大同団結し統一組織に到るまでの三十年間の抗争の歴史を余すことなく、Vシネの低予算枠でここまでやるのかと描ききった、ガチがガチの超大作。
ヤクザ映画のポイントを的確に抑えた、『仁義なき戦い』から発生した実録系のヤクザ映画(抗争を中心に描いた)で言えば、『仁義なき戦い』に匹敵する出来だと思う(まぁ俺だって、多少褒め過ぎだってのはわかってるが、もし十分な予算があれば本当に匹敵したかもちゅう感じのレベルではある事は事実)。
で、実録系ヤクザ映画のポイントって何やねんちゅう話。
色々あるが、俺が思うのは【政治】と【暴力】と【歴史】。
政治というと、あんまヤクザ映画観ない人は、ピンと来ないと思うが、ヤクザ映画にはこの政治に関する部分が多くある、組長親分達の権力闘争、外部から侵略してくる大組織、組織同士の軋轢、と色々あるから、国のように外交も戦争ある、早い話が戦国時代の大河ドラマを観てる面白さ。
暴力、は良いとして、歴史、の部分は、何年の何月何日にこういう事があったからこうなったと言う事を知るのは、元々面白いもんだ、それがヤクザの抗争だったとしても(だからこそちゅ話もあるが)。
この三つの歯車がキッチリハマッてギャンギャン回る事で、実録モノは面白くなる。
で、ギャンギャン廻ってるのがこの実録・沖縄やくざ戦争だ。
政治と歴史の部分で言えば、抗争のキーマンとなる主要なキャストを小沢仁志、遠藤憲一、寺島進と間違いが無い配役で(ついでに言えば監督もOZAWA)、ギャンギャンに閉めてる。
さらに森羅万象の渋いナレーションで要所要所に解説が入るから、ごちゃごちゃの抗争なのに、解り易い構成になってる、もし将来義務教育に極道史が取り入れられたら、教材として採用していいレベル。
暴力の部分だが、末端の構成員を土平ドンペイがやってるんだが、ドンペイ一人で請け負ってると言うくらい、ドンペイが活躍。
勿論ドンペイが一人芝居してる訳じゃないが、この三部作(そう勃発、激化、終結の三部作)で、同じ役だが出ずっぱりで、暴力に明け暮れ、暴力に怯えて逃げて逃げ切れず、友を殺し、暴力に魅入られて、抗争相手を拷問してメタメタに切り刻むと大活躍。
「仁義なき戦い」で言うところの、川谷拓三が演じた数多の末端構成員と千葉真一が演じた暴力と欲望の大友勝利を一人でやってる様なもん。
つまり暴力の部分も土平ドンペイがしっかり抑えてる。
とにかくこの三つを抑えて、丁寧に作ってるから、マジで面白い。
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