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2009年1月

朝っぱらから、返す刀で逆袈裟斬りされた気分。

朝、満員電車、目が痛い。

意味がわからねぇ、何で目が痛いんだと思ってると、鼻にも刺激が、これはクセェ。

刺激臭だ。

何てこったと思い、見渡すと俺の目の前に原因が。

赤いダウンジャケットを着て鼻毛を放り出してPSPのモンスターハンターに夢中のそれなりに若い男。

モンハンに夢中で風呂にも入ってないのか、元々獣のような匂いなのか、知らないがモンハンより前にこいつはこの問題を片付けるべきだ。

とにかく、このままでは失明の危険もあると思い、満員電車の中で出来る限り顔を逸らす。

顔を横に逸らすと、雑誌の中刷りが目に入る〝安達 祐実の母親AVデビュー〟

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一月の三十一日俺は歓喜に震えながら、あのどうしようもなく魅力的な人でなしの悪党の断末魔を聞くだろう。

日曜日、チェルノブイリの郊外のだたっ広い草原で、息を殺して地面に這いばり、奴らが犬を連れて来てない事を必死で祈ってると、チャイムが鳴った。

PS3をポーズにして、扉を開けると、郵便屋が書留を持って立っていた。

俺がこの一週間ほど、(いや実際には何年か、かも、しれないが)待ち望んでいたもの。

ヤフーのオークションで叩き落した劇団☆新感線のリチャード三世のチケット。

去年の終わりあたり、マクベスをきっかけに、死ぬまでにシェイクスピア作品を全部劇場で観ると決めて、既にリストからは、マクベスとロミオとジュリエットが消えた。

つまり次はリチャード三世の番ちゅー話。

ついでに言えば、来月の頭にはハムレットもリストからは消える予定だ。

俺の計画は順調なわけだ、今のところは。

多分五年も東京に住んでれば、メジャーどころはリストからきれいサッパリ消えるだろう、問題は残りはマイナーな作品だが、なぁに死ぬまでに、希望的観測ではあるが、あと50年近くはあるだろう、何とかなるさ。

まぁ何はともあれリチャード三世。

大昔、イアンマッケランのリチャード三世の映画を観てシェイクスピアに痺れて以来、のリチャード三世、が、しかも、古田新太。

リチャード三世は最も好きな人物で、それを古田新太が演じてて、それが初めて観るリチャード三世とは、こいつは、キリスト復活以来の奇跡だ。

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とは言え洗面所が石鹸の匂いとイソジンの匂いが交じり合って風俗臭くなってしまった時のノスタルジックさにはいささか閉口したが。

冬になってから、体調が良い。

インフルエンザどころか風邪気味にすらなってない。

毎年のパターンだと、一回風邪になる、微熱+頭痛、EVE+栄養剤をガブ飲み、一晩寝かしたら、復活。

その後は、夏近くまで鼻水まみれ。

だがこの冬は全く快適そのもの、フェラチヲ付きのファーストクラスに乗っている位の快適さ。

理由はわかってる、冬に入ってから、今年は風邪引いてる暇が無いので、毎日イソジンでうがいしてた。

そんで今。
気が付いたら、鼻水の一滴も出てない。

イソジン、其ノ効果抜群ナリ。

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でも終盤あぁマジかよって思った時は、コーエン兄弟以外に誰が監督するのかと、神にたずねていた。

最近、昼休みにうろうろする、目黒を。

暇だから。

これが中々悪くない、会社でオッそいネットにイラつくよりは、余程かマシ。

大抵、目的もなくぶらつくんだが、古本屋に辿り着く。

血と暴力の国。

ふと、俺の鼓膜に焼きつくストレートなタイトル、帯にはコーエン兄弟が映画化と、更に俺を喜ばせる。

何の映画か書いてないが、内容からいって、ノーカントリーだろう、まだ観てネェけど。

コーエン兄弟は好きだ、特に「バーバ」が好きだ。

DVDを買って何度も見ようとは思わないが、内容は今でもたまに思い出すし、死ぬ前に後2.3回は観るだろう。

だから、買って読んで、違和感。

内容は犯罪小説、コーエン兄弟と犯罪を切る事など誰にも出来ないのだが、匂いが違う。

冒頭から次から次へと出てくるガンマニア向きの銃の数々に『クレイモア一個分に相当する散弾』まで飛び出して。

プンプンと大、大、大銃撃戦の匂いがする、あぁ酷く匂う。

だがしかし、大銃撃戦とコーエンは結びつかない。

コーエンも趣味が変わったのかしらと訝しみながら、読んでいく、とあぁ悪くない、悪かない時は早い。

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そんな時、私はひどく冷静では、あるのだが興奮するのだ。

土日は休日出勤したので、久しぶりに休日に電車に乗った。

休みだと特急が多い、普段滅多に乗れねぇんだが、数ヶ月ぶりに乗った。

特急ってのが好きだ。

目的にも向かって一気に突き進む間が、無意味に心地良い。

特に夜に乗るのが良い、暗い線路を突き進むんでるのを感じると、誰かを追っているような気分になる。

そんな事を考えてると、電車の激しい息遣いさえ聞こえる。

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ピンと来る様な来ない様な理由だが、雪が降れば良いと思った。

女が、最近毎日俺に尋ねる。

『今日は雪が降っているのか?』と。

台湾には雪が降らない(正確に言うと降るが、スンゲー高い山の上だけ)、だからほとんどの台湾人は雪を見たことがない、だから憧れる。

女も例外じゃない、むしろ強いんじゃないだろうか、雪に対する憧れは。

だから、冬になると毎日俺に尋ねる。

だが、例え日本に雪が降っても、それを実際に見れるわけじゃない、なのになんで毎日聞くんだと聞いたら、理由は、俺が日本にいるから、つながりのある人間がいる場所で雪が降ると嬉しいらしい。

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もし俺がそんな言葉を聞けば、数時間後には警察についカッとなって、と話す羽目になるだろうね。

同僚のKと仕事終わりに恵比寿で飲んでた。

ふとKが最近知り合った女の話に。
今度、一緒に遊ぶ、が、金が無いので部屋で映画を観る、とK。

あぁまたアルマゲドン?と俺。
(Kの部屋に連れ込まれた女は自動的にアルマゲドンを観させられるシステムになっている、kはアルマゲドンが大好きで、それでなんだが、あぁそうつまりアホなのだ。)

すると、いやロードオブザリングだ、と自信たっぷりの返答。
俺も少し酔っていたから、それも悪くないかもしれない、アルマゲドンよりはよほどマシだと思った。

だが、さっきその知り合った女と言うのを俺も知っているんだが(旧知の仲と言う程じゃないが、30分程度の会った事がある)、理解が出来るのだろうか?

映画は文章と同じだ。

文章と同じように映画にも文法があり、理解するには読解力が必要だ。
本当だ、試しに映画館に行って映画終わったら、耳を澄ましてみろ、きっと『どうして●●は●●なの?』って声が聞こえてくるはずだ、更に言えば、きっとその疑問はなんでタイタニックは沈んだの?といった類の爆発力が秘められいる可能性すらある。
映画館に行く時間が無い方は、どうぞYAHOO知恵袋にアクセスください。
そして『マトリックス』と入力すれば、きっと初めから終わりまで全部寝ていたの?と逆に聞き返したくなるくらいの、観たら解る程度の質問に溢れている。

普通の人間は学校であいうえおから、徐々に文字を習い、文法を勉強し、簡単な文章から短い小説くらいを読んで練習して、高校出るくらいには、多少の程度の差はあれども、みんな読解力が身についてる。

ところが、学校には映画の時間が無い。

だから子供の頃から映画が好きでよく観る奴と、普段ドラマは観るが映画はたまに観るというような人間には、歴然と差がつく。
仕方が無い、頭が悪いわけじゃ無い、学校に行って勉強してないんじゃ字が読めないのは当たり前だ。

で、ロードオブザリングだが、まるっきり読解力が無い人間だと、つらい部類に入ると思う。
ストーリーは複雑ではないが、三部作で一作一作が長くしかも文法がしっかりと敷き詰められている、読解力があり且つ感性が合えば感動の超大作だが、そうでければ、まぁわかるだろう?(俺は、ロードオブザリングで感動しなかった奴は、読解力が無いといってる訳じゃない、勿論100%理解して何にも感じない人もいる事は俺も理解してる)

それで、件の女だが、俺の勘じゃ映画はみなそうな感じ。
観終わった後に『最後に地震が起こるとか分けわかんないんだけど』位は言いそうだ。

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唯一の例外はアーメンオーメンカンフーメンくらいだろう。

レッドクリフを観た、31日に。

2008年に観た映画の中で見る価値があったリストの最後に滑り込みでセーフ。

ジョン・ウーが、ハリウッドの金を使って歴史大作を撮る、ガキの頃、男達の挽歌をアホみたいに繰り返し観てた頃、こんな事になるなんて、想像すら出来なかった。

でも、香港時代から描いているテーマは同じだ、英雄本色、英雄の在るべき姿、と、でも訳せばいいのか。

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