あの日、俺のクリスマスは終わったのだ、永久に。
クライアントから無理なスケジュールの仕事を振られれば、12月24日はクリスマスイブでは無くて、単なる二十四日で締め切りから二日前。
いつもならまだ人がゴロゴロいる時間に気が付けば、残ってるのは俺と同僚が一人。
クリスマスイブにより壊滅寸前、其ノ威力、抜群ナリ。
そんなイブの威力に戦々恐々としながら、ネットに目をやると、飯島愛の死体が発見、のニュース。
死んだのが数日前で、発見がイブってのがよけいやりきれない。
そんなニュース読んでたら、なんと無しにテンションも更に下がる。
ふと記憶を手繰れば、クリスマスが楽しかったのは小学校低学年くらいまでだ。
小学校4年の時に、母親から『もう判ってると思うけどサンタクロースはいないから、今年からプレゼントは直接渡す』と告げられた瞬間から、とくにいい思い出ってのは無い、その時俺は勿論知ってたよ、と平静を装うのが精一杯で、引っくり返った世界で必死に新しい地面を探していた(まさかテレビが嘘を言うなんて!!)。
そしてサンタクロースと言う仮面を脱ぎ捨てた母親が俺に手渡したプレゼントは、ノートと鉛筆。
鉛筆はマッチ棒の形を模していて、そこら辺が微妙にクリスマスだったのかも知れないが、当然それは俺が望んだプレゼントではなかった、それから俺が望むクリスマスプレゼントを手にした事は無い(まぁそれまでも微妙に俺が望んだ物ではなかったが)。
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