そんな事を想像してたら、本当にむず痒くなって来やがった、はまり過ぎか。
大分前に、前のバイト先の、Nさんから暇だからって事で、大分本を貸してもらった。
その中に宮部みゆきの作品が何点か。
俺はあんまし宮部みゆきが好きじゃなかった。
まぁ暇つぶしだし、面白くなきゃ読まなきゃいい。
いや面白くないって事は無い、面白い、だがあんまり好きじゃない。
何故かといえば、今まで、読んだことあるのはレベル7とスナーク狩り、(大分前なんで細かい内容は覚えてないが)、レベル7はそのなんちゅーか、巨大な陰謀を予感させといて、オチにそいうのが無かった、割りとこじんまりとしたオチ、だったのに面白かったが落胆したのを覚えてる。
それが原因で、あぁ、俺と宮部みゆきは合わないんだな、チュー事で、最近まで宮部みゆきの本を手に取る事は、無かった。
昨日だ、あんまりにも暇なんで、長い長い殺人、ってのを何気なく読み始めた。
この作品の語り手はある殺人事件にかかわる人々の財布達だ。
財布が持ち主の話をする、刑事の財布、目撃者の財布、死体の財布、犯人の財布、探偵の財布チュー具合に。
面白い。
事件自体が突飛じゃないからだ、保険金殺人、だから俺もレベル7みたいな期待を持たずに読める。
それさえクリアすれば、俺は宮部とうまくやっていけるらしい。
財布ってのが面白い、なるほど、財布なら誰だってもってるし、個性もある。
財布は、持ち主の個性にあった財布で、喋り方も違う、それもおもしろい。
読みながらふと馬鹿事が頭に、よぎる。
俺の財布は俺のことを何と言っているのか?
正式にいうと、財布じゃないんだが、サフィーパスポートいれ、というらしんだが、実際金もはいるし、俺としてはパスポートが入る財布と思ってる。
さぁこいつが俺のことをどう思ってるのか、色々考えてみたが、こいつは俺が台湾に着てから、俺のそばをひと時も離れる事が無かったわけだから、色々知ってるわけだ。
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